コロナ禍の中、感染予防対策をとって開催しましたが、4日間でのべ43人の来場者がありました。
写真家の菊池和子さんが、原発事故の被害を物たちに語らせるという表現方法で写真絵本を作りました。
ひがしかまた音楽室は、スライドショー・複数の読み手による朗読・ピアノBGMを合わせて、写真絵本のビデオを作成しました。
いま、伝えるための表現方法を工夫する連鎖が起きています。
来月、別会場で朗読する読み手が、ひがしかまた音楽室でビデオを視聴して、自分なりの構成・演出をしようとしています。
大島はそのかたに依頼され、来月ピアノBGMを生演奏します。
おそらくそこでの朗読とピアノは、まただれかの新たな表現のきっかけになることでしょう。
連鎖が起きる理由を考えました。
伝えるべき事実の重さ、自分のこととして関わっていこうとする意志、立場を同じくする共感があるからだと思います。
菊池さんは言います。小さな会場に集まった人たちが1ページずつ、その人なりの読みでいいから、読み合い、聞き合う参加のしかたをやってみてください、と。
今回の写真展をやって、気付きました。一人でビデオを見た人は、泣いていました。
人間の芯の部分がこの写真と文にゆさぶられて、原発事故を風化させない力を生むと思います。
菊池和子さん、朗読の羽柴麻美さん・羽柴正美さん、来場者のみなさん、ありがとうございました。
(大島左千子)
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フクシマ写真展inひがしかまた音楽室、9月10日(木)〜13日(日)。
写真絵本「私はあいちゃんのランドセル」展示の様子です。
スライドショーと朗読のビデオ(約22分間)も視聴したり、写真家菊池和子さんとお話ししたりして、参加者は原発事故による放射能汚染に苦しむ福島への思いを新たにしています。
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